直撃インタビュー

交野市にある『なかよし施術院』はアメリカ式の技術を導入した、カイロプラクティック院。
技術力の高さはもちろんですが、特筆すべきは“魔法のマット”に寝そべって施術を行うこと。
今回は、同院の代表・中野義行院長にアメリカ式カイロプラクティックの魅力を語っていただきました。

-カイロプラクティックに出会われたきっかけを教えてください。

サラリーマン時代に椎間板ヘルニアを患い、歩くこともままならない状態になりました。
13年間もの間様々な治療を受けましたが一向に良くならず、整形外科の医師にも手術を宣告される中、私が出会ったのはアメリカ式のカイロプラクティック院。
カウンセリングの際に「手術しなくても大丈夫」と言われたときは半信半疑でしたが、藁にもすがる思いで通い始めました。

初めて来院したときに印象的だったのは、“脊椎矯正が叶う”という不思議なマットで施術を受けること。
最初の頃は施術を受けて、体が楽になって、3日ほど経つと元の状態に戻る…の繰り返し。
何度か通ってしびれを切らした私が、元気な状態を保持するコツについてうかがったところ、椎間板の変形を改善することだと教えてもらいました。
そして、脊椎矯正マットをベッドの代わりに使用することを薦めていただいたのです。

このマットで睡眠をとるようになってからは、毎朝起きるのが非常に快適になりました。
同時期に、椎間板を再生するための食餌(栄養)療法も始めました。
食餌(栄養)、物理療法、体操、施術の四本柱を続けたことで、椎間板ヘルニアによる不調は半年ほどで改善!
椎間板ヘルニアは一度患うと治らないものだと認識していたので、カイロプラクティックの出会いは私の人生を左右するものになりました。

-その後、なかよし施術院を開設されるまでの流れを教えてください。

当時お世話になっていたカイロプラクターから「自分の体を改善するためには、まずは自分の体の構造について知ること」だと教わり、仕事をしながらスクールに通いました。
1~2年ほどでひと通りの知識・理論・治し方を習得し、平成14年に資格を取得。
当時はまだサラリーマンだったため、休日を返上して友人の施術を行う程度でしたが、順調にお客様も増え、平成15年に『なかよし施術院』を開設するまでに至りました。

-貴院の特徴を教えてください。

アメリカ式の技術を取り入れている、日本では珍しいカイロプラクティック院であることです。
当院ではカイロプラクターよる施術、歪みをとるための自宅での体操、いい状態を維持するための物理療法、食餌(栄養)療法で形成される「総合指導法」を推奨しています。
それは、カイロプラクターの技術はもちろんのこと、お客様の努力もあってこそ回復に向かうと考えるからです。

また、技術にも特徴があります。
通常日本式の整体は、筋肉をターゲットにした施術が主流ですが、当院では骨格にアプローチします。
それは、関節は筋肉に、筋肉は骨格に左右されるからです。
人間の活動は筋肉の動きに基づき、筋肉は脳に命令されて動作します。
骨格が歪んだ状態だと、脳からの指令は滞ってしまい、筋肉にうまく指令が行き渡らない状態に陥ってしまいます。
つまり、筋肉へのアプローチはあくまでも一時的なケアで、骨格を正してこそ治癒への近道になるわけです。

-施術時はどのような手順を踏まれているのですか。

まず来院していただいてからしばらくの間、脊椎矯正マットの上で横たわっていただきます。
その後、骨盤を正しい状態に戻す施術をスタート。
骨盤は背骨を支える土台となるパーツなので、骨盤のバランスを整えてから、背骨~首にかけてアプローチを進めます。
来院される方の症状は、腰痛や肩こり、頭痛、手のしびれなどそれぞれですが、骨盤、背骨、首を施術すればほとんどの症状は緩和されます。
それは、すべての症状が背骨を通る脊髄神経に関わっているからです。
30~40分かけて施術を行ったあと、3~5分ほどマットに横たわっていただいて終了です。

-お話に何度も登場している脊椎矯正マットが気になります。
-なぜベッドではなく、脊椎矯正マットなのですか。

実はこのマットには秘密があるんです。
このマットに寝ることで上下に引っ張る「牽引力」が発生し、背骨が引っ張られます。
背骨が歪んでいる方の中には、筋肉や関節も凝り固まっている方が多いので、背骨を伸ばすことで、付随する筋肉や関節を緩めます。
つまり、最初に寝転んでいただいて施術のしやすい状態を作るのです。

もうひとつは、背骨の中にある脊髄神経が通りやすい状態、これを「生理的弯曲」と呼ぶのですが、このマットに寝ると背骨が正常な状態へと導かれます。
さらに、施術時はお客様にうつぶせになっていただいて、背骨を押さえるプロセスがあります。
そのときに肋骨にかかる負担が最小限に軽減するには、肋骨を保護するだけの衝撃吸収するマットは必要不可欠なのです。
また、矯正後すぐに立ち上がらないのは、関節の歪みを戻したあとの状態を筋肉や関節になじませるのが目的です。

-ほかのマットやベッドでは代用できないのですか。

もちろんです。
施術後の正しい状態が長持ちさせるのも、ほかのマットやベッドだと半減してしまいます。
一般的に背骨というのは、2cmしずむと歪むと言われています。
また、硬すぎても体を守ろうと筋肉が緊張してしまいます。
つまり、普段お休みされているベッドが硬くても、柔らかくても背骨に負荷を与えているのです。
当院では、施術後のいい状態を保持したいというお客様に、脊椎矯正マットを提供させていただいています。
病院で例えると、リハビリのようなものです。
実はこのマットは、カイロプラクティックの本場・アメリカではトップレベルの7名のD.Cカイロプラクティックドクターたちに体験していただき、お墨付きを得ています。
また、このマットでの施術を続けてからは無事故が続いているそうです。
それほど、施術には欠かせない優秀なマットなのです。

-食餌(栄養)療法も大切ということですが、総合指導法を採用される理由も教えてください。

家のリフォームに例えてご説明させていただきます。
私どもカイロプラクターは、リフォームを希望される方に大工さんを手配する派遣業だとしましょう。
たとえ大工さんが派遣されても、リフォームに必要な壁や柱、コンクリートがなければ、ご自宅は建て直せないですよね。
その材料こそが栄養なんです。
まずは材料、つまり栄養を食餌治療で体の中に蓄えます。

しかし、栄養があるだけでは結果につながりません。
体を修復する力、つまり自然治癒力は夜中に働くので、しっかり睡眠をとることも大切です。
寝ているときにホルモンが活発化され、さらに栄養が蓄積されていたら、私たち人間は自然治癒力で健康な状態に回復しようとします。
それを促す上でこのマットは最強ですし、食事で栄養バランスを整えておくことも必要不可欠なのです。

-理解しました。最後にこれからのビジョンを教えてください。

アメリカ式のカイロプラクティックは、技術をとっても、理論をとっても大変優れている療法だという自信があります。
しかしながら、まだまだ日本で浸透していないのも事実です。
今後は普及活動を行ってもっと多くの人に知っていただくと同時に、技術を後世に受け継ぐカイロプラクターを育成しなければならないと考えています。
実は、交野市でアメリカ式のカイロプラクティックを導入しているのは当院のみ。
一人で施術できる人数は限られるため、みなさんの不調をお助けするためには、早々にカイロプラクターを育成する必要があります。
少しでもお困りの方たちのお役に立てるよう、できることから始めてまいります。